2009年6月21日 [メンテナンス]

電装系のトラブルから一ヶ月半が経過し、整備士さんから「組みあがりました」の連絡をもらったのが今週の頭。

電装系を一新し、どういう乗り味に変わったのか気になる平日を過ごし、天候にも恵まれた土曜日の今日、Z1-Rに乗ってきた。

いつもの整備場に伺うと、走り出すのを静かに待っているようなZ1-Rが見える。

一つ一つ修正箇所の確認・説明をしてもらってから、メインスイッチを交換した為、真新しいキーを受け取りいよいよ新生Z1-Rに跨る。

久しぶりの対面に少し緊張してイグニッションキーを回すとニュートラルのグリーンのランプが以前よりも明るく点灯した。普段の流れに沿ってセルを回す。キュ(ル)ッドンっと力強くエンジンに火が入った。整備士さんの笑顔からも仕上がりの良さが伝わってくる。私も自然と笑みがこぼれてしまう。

今回、点火系にASウオタニSPIIフルパワーキットを入れた。アイドリングの段階でZ1-Rにパワーが漲っているように感じた。

走り出してみて驚いた。以前と比べると車体が軽くなったように加速していく、それでいて図太いパワーを感じる。これがSPIIの効果なのだろうか。

低速から中速は、限界まで伸ばしたゴムに引っ張られるように加速していく。今のところ浮いたことはないけれど、思いきりスロットルを開けるとフロントが浮くんじゃないかしら。という感じ。

中速~高速は、5速で5,000rpm~6,000rpmの巡航速度が今までより若干上がった。そこから回転数をあげていくと、以前はスロットルを持つ右手のグリップが尋常じゃないぐらい振動を始め、エンジン音が高音に変化し、速度の伸びも頭打ちかな。と、感じるぐらいちょっとづつしか伸びて行かなかった。

今回は、回転数をあげていってもエンジン音は以前よりは涼しい音をだしているし、右手グリップの振動も格段に減少。速度についても、開けたぶんきっちり伸びていく感じ。
(グリップの振動については同じタイミングでフロントホイールを交換したのでその影響に寄るモノなのかもしれない)

うまく表現できないが、旧いオートバイから高性能のマシンになったような感じだ。以前のほんの一瞬のタイムラグがあるような加速・乗り心地が名残惜しいような気もする。

とは言え、このセンシティブな反応とマッチョな加速は面白すぎる。

今回の修正のBefore、Afterを。

▼まずはシート下。Beforeの写真が光量が足らず手ブレしてしまっているのが残念。

バッテリーをメンテナンスフリーバッテリー(YUASA YTX14AHL-BS)に変更。ハーネスがシンプルになり空いたスペースにICレギュレーターを移動し、ICレギュレーターの空いたスペースにSPIIフルトラキットを入れる。ETCの位置は変更なし。フューズは管式からブレード式に変更。

▼メーター周りとハンドルスイッチ周りはMk.IIのハーネスを流用し、カウルの中もだいぶスッキリ。上段が右から。下段が左からの写真。

ヘッドライトは、今まで車検に通らない光量で、夜は、はなるべく走らないようにしていた。

なので前々から光量のアップはしたいなと考えていて今回の修正に盛り込んでもらった。

ヘッドライトについて要望が一点だけあり、「白熱灯の色とレンズのインターフェイスを損なわない」ということ。

そんな我侭を強化ハーネスとブースターの装着で叶えてもらった。

先ほどライトのテストも兼ねてSaturday Nightで少々浮かれ気味の首都高を走ってきたが十分過ぎる明るさでこれなら夜通し走ることも可能だ。

今回の電装系、点火系の修正は以上。

ひと月半の乗れない期間を経て生まれ変わったZ1-Rは、時間をかけて熟慮し、待った甲斐があったなあと思える仕上がりだった。

梅雨に入りツーリングの計画を立てるのが難しい季節だが、今はとにかくGWのリベンジがしたい。

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  1. Z1000J
    6月 21st, 2009 at 08:32
    Reply | Quote | #1

    復活おめでとうございます。
    電装系、特に点火系交換の効果てき面といったところでしょうか。
    乗れるようになると、次の週末はと考えるのが楽しみになります。
    ところでシールドビームは珠切れ起すと対応できないと思います。
    せめてH4バルブに交換しましょう(笑)
    Let`s enjoy

  2. 6月 21st, 2009 at 08:50
    Reply | Quote | #2

    >Z1000Jさん
    電装系と点火系を一度に交換してしまったので、何がどう効果を発揮しているのかがイマイチ把握できていないのですが、効果てき面と言った感じです。
    シールドビームについては私の勉強不足の気がしてきました。おそらくH4バルブ+マルチリフレクタータイプでした。後ほど確認して訂正します。コメントありがとうございます。

  3. night
    6月 21st, 2009 at 11:00
    Reply | Quote | #3

    ASウオタニですか!やっぱりよさそうですね。これで、電装系は心配なく乗れますね。

    写真見て思ったのですが、Fブレーキは純正のワイヤー引きのディスクなんですね。雑誌のインプレを見ると、ワイヤーの伸びでディスクのタッチが無いようなこと書かれてますが、やはりそうなんですかね?
    となると、次はブレーキですか?(笑

    ETC本体は、左側に縦付けしてるんですね。参考にさせてもらいます。

    調子良く走れるようになると、右手が無意識のうちに大きく回りますからくれぐれも白黒さんたちに気をつけてください。

  4. 6月 21st, 2009 at 11:27
    Reply | Quote | #4

    >nightさん
    さすがのご指摘。Fブレーキには不満があります。だいぶ効きが甘いです。
    こういうモノとして慣れてはしまいましたが、キッチリ制動できるモノに変えたいです。
    ETCはカードの出し入れの際にスペースが狭く手間取るのでもう少しフロント寄りに変更した方がいいかなと考えています。
    > 白黒さんたちに気をつけてください。
    ですよね。あの不毛な虚脱感はなるべく味わいたくないので気をつけます。

  5. night
    6月 21st, 2009 at 14:02
    Reply | Quote | #5

    やっぱり、甘いんですね。Z1RはFカウルが邪魔になるので、マスターつけにくいんでここでまた、余計な出費を強いられます。困った娘です。あそこを改善すると、次はココとまるでNo1キャバ嬢の様です(^_^;)
    お勧めは、やはりラジポンですね。本体も小さいし一番のネックとなるリザーブタンクも大きさが選べるし、取り付けステーも色々出てて取り回しの自由度が高いですよ。後は、キャリパーも変えて~とNo1キャバ嬢からの要求もどんどんエスカレートしていく訳です(笑

    しかし、メーター裏の配線が綺麗ですね。自分のはアメリカ人が好き放題やらかしていたので、訳の判らない配線が蛸足状態でしたから、燃料系や電圧計の後ろなんて見れたものではありませんでした。今もそのおかげで、電圧計は動きません。ETCつけたら、電圧計は動くようにしてみたいと思ってますが、果たしてメーター本体が大丈夫なのかも不明です。

    ほんと、何かと手のかかる娘で(^^ゞ

  6. 6月 22nd, 2009 at 06:21
    Reply | Quote | #6

    おお、復活おめでとうございます。
    これで安心してツーリングに出かけられますね。

    「ほんの一瞬のタイムラグがあるような加速・乗り心地」というくだりがリアルで面白いです。

    電装ってだいじですよね。エンジンのレスポンスというとついキャブレターやマフラーにばかり目がいってしまいますが、燃焼三条件のひとつ「よい火花」は基本なんですね。勉強になりました。

  7. 6月 22nd, 2009 at 08:20
    Reply | Quote | #7

    >nightさん
    なるほど。Fブレーキも交換するとなるといろいろパーツ選びに悩まされそうですね。
    nightさんをはじめ、先人のカスタムを参考にさせてもらいます。
    メーター裏はだいぶシンプルになりました。やはりウィンカーのオートキャンセラがなくなった分、配線が減ったからなのかもしれません。
    電圧計は私のも機能していないので、nightさんの電圧計が復活したら是非レポートお願いします。

  8. 6月 22nd, 2009 at 08:29
    Reply | Quote | #8

    >ケビンさん
    週末乗ってみて「安心して出かけられそう」と思えました。
    いままでは、若干の不安を抱えて乗っていたので次のツーリングが楽しみです。
    電装のトラブルが出なければ、電装の大事さ、変更したことによる恩恵に気がつかなかったと思います。電装って大事ですね。私も勉強になりました。
    スロットルのレスポンスは、ほんの少しの差なのでしょうが、一瞬の反応の違いがバイクの印象をこうも変えるのかと驚きました。

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