2009年5月12日 [ツーリング]

北陸・信越を巡る旅の3日目(最終日5/4(月))
(1日目の記事:北陸・信越を巡る旅(1/3)
(2日目の記事:北陸・信越を巡る旅(2/3)

前日からZ1-Rの調子悪いのが気になってか今日も、6時過ぎには目が覚める。

テントの横に停めてある愛機をコーヒーを飲みながら眺める。

ここまで走ってくれたことを労いつつも、この調子で東京まで走り切れるか複雑な気分。

天気も今の気分を映したようなどんよりとした曇天模様。

今日の予定は8時にキャンプ場を出発しR8(日本海沿い)~R148(北アルププスを右手に南下)~豊科IC~中央道~各々解散。と初日に比べると峠道はないが距離的には約400kmのハードな行程。

皆、予定通り8時前に出発の準備が完了し、最初の難関エンジンスタート。少し期待しつつセルを回すも「カチッ」とリレーがつながる音だけが空しく響く。

裏切られた気持ちを切り替え、tkm,kym,knに押してもらい冷えたエンジンの押しがけ。押しがけは一発でエンジンがかかり、慎重に暖機をして出発。

笑いながら走りたかった千里浜なぎさドライブウェイだったが、そんな余裕もなくエンジンの挙動に神経を集中して走らせる。

昨日よりも悪化してる…。

十二分に暖機をしたはずなのに、3千回転から上が回らない。このままではとてもじゃないけど今日の行程は無理と判断をして、砂浜でのエンストはまずいと、動画を撮ってる皆を置いて先に千里浜なぎさドライブウェイを抜け、舗装路にZ1-Rを停めて皆を待つ。

こういう状況で何をすればいいのか、経験値がないのでまったく分からないが、皆にこれ以上迷惑をかけたくなかったので、Z1-Rの状況を説明して先に行って欲しいと言う事を伝える。

状況を理解してくれ、私がどうやって帰るのかとZ1-Rの対応(近くのバイク屋に運ぶのか陸送の手配をするのか)の目処が着くまでは、先に行けないと言ってくれる。

まずはJAFに電話してバッテリーとエンジンの調子が悪い旨を伝える。45分後にきてくれることに。

その間にiszとkymがコンビニに朝食を買出しに行ってくれて、皆で朝飯。横で馬鹿話をしながら焼きそばを食べてるだけなのに、この心強さは何なんだろう。

お腹も満たされたころに、JAFのトラックが来た。

降りてくるJAFの方に挨拶をしようとトラックに近づくと、車内から昨日訃報を知った忌野清志郎の「雨あがりの夜空に」が大音量でかかっていて、JAFの男性(40前後のイケメン)が歌詞の一節の「バッテリーびんびんじゃないの?」と笑顔で一言。この一言で救われた。これからどうすればいいのかなあと昂っていた気持ちが一気に氷解した感じ。

状況を一通り説明すると、まずはバッテリーを見てみよう。ということになりシートを開ける。

JAFの方が持ってきた外付けのバッテリーにブースターケーブルで繋いでセルを回すと、(当然だが)元気良く一発でエンジンがかかる。

私としては、エンジンがかかっても、3千回転以上はまわらないトラブルはまだ解決してないと思っていたのだが、何のことは無く吹け上がる。

エンジンの吹け上がりのトラブルもバッテリーが関係していたようだ。バイク乗りには常識なのかもしれないが、私は知らなかった。エンジンの回転数を上げて行く際にもバッテリーの電力を使用していることを。

しばらく外付けのバッテリーを付けた状態でアイドリングをしてから、外付けのバッテリーを外して走ってみると、調子の良い時と同じく回転数も問題なく上がっていく。

状況はだいぶ好転したが、原因が分からないまま400kmの旅に出るような無鉄砲は出来ない。

最近、電装系で変更した箇所と言えばETCだ。もしかしてと思いJAFの方に伝えるとテスターでDCVを計ってくれた。

ETCをつけた状態で10V前後しかない。

ETCを外すと12-13Vぐらい。

こんなにETCが電気を食うのか良く分からないが、ひとまず外して走ってみて充電するかどうかを試してみることに。

JAFの方にバッテリーが交換できるGWもやっているバイク屋さんを教えてもらい、近くのバイク屋への入院を断ることに。個人的な見解としてと断ってから、バッテリーを新品に換えて高速乗っちゃえば東京までいけるんじゃないかな。とアドバイスを受ける。

高岡市にあるライダース高岡というお店が今搭載してるバッテリー(YB-14L-A2)と同じものがあることが分かったのでそこまで走ってみることに。

JAFの方に見送られて、高岡に出発。JAFのmさん、GWの朝早くにもかかわらず、どうもありがとうございました。

出発してすぐは不安だったが、回転数も問題なく上がっていくので、10kmも走ると安心して周りの景色を見る余裕もでてきた。

高岡までの道は激しい山道ではないが、緩やかな丘陵地帯で山肌に棚田が広がり、バイクの調子が良ければ停まって写真を撮りたいような景色だった。この時期は田植えの時期らしく、お年寄りがトラクターを使わずに(棚田だと使えないのかな)手で田植えをしている姿が印象的だった。

1時間ぐらいで高岡のお店についた。

走りながら、バイク屋に着いてセルを回して一発でエンジンがかかればバッテリーは問題なしで、原因はETCということになる。それも今は外してあるので、ここでバッテリーは交換しなくて大丈夫なんじゃないかな。と、十分に無鉄砲な考えを持つようになっていた。

というのも、今回の件で東京に戻ったら電装系をハーネスから全て一新しようと決めていて、いつもお願いしている整備士の方に一からお願いしたいという、よく分からない考えに固執していた為。

今思えば、ここでセルでエンジンがかからなければ良かったのに、一発でエンジンがかかり、上記の思惑も手伝ってバッテリー交換しない。という決断をする。皆も「帰れると判断したのであればOK」と。

お昼も近かったのでR8沿いの蕎麦屋で食事をする。

食事をしながら、R8とR148が交差するところまでは各々走ろうということになり、ばらばらに走ることに。

R8は右手に北アルプス(写真)、左手に日本海という贅沢なロケーションの道。

地名は分からないが街全体がノスタルジックな雰囲気に包まれた海沿いの集落がいい感じだった。

途中ネズミ捕りをしていて私は対向車がパッシングしてくれたので事無きを得たが、だいぶ後ろを走っていたakbが20km/hオーバーで捕まったと待ち合わせ場所で聞く。

いろいろとアクシデントの多い旅だ。

待ち合わせのR148に右折したすぐのガストで皆を待つ。(写真)

15分ほど待って皆が無事集まったので再出発。

と思いきや、またもやセルが回らない事態に。バッテリーを交換しなかった軽率さを今頃悔やみながら押しがけでエンジンをかける。

R148を南下しながら、さっきよりも高回転が回らなくなってきているような気がしてくる。

山を切り開いた長いトンネルをいくつも抜ける。

トンネルの中で止まったらバッテリーが上がってしまっているのでハザードも焚けないので、止まらないことを祈りながら決死の覚悟で走っていた。

ついに、赤信号で停車しようと回転数が下がった時にエンジンが止まってしまい、車体が止まる前にクラッチをつないでなんとかエンジンの火を保ちつつ空ぶかしをしながら信号待ちをする。

この時点で高速に乗って帰ることは諦め、運良く近くに会社の先輩の実家があることを思い出しそこまで止まらずに走ることに。

皆は私のこの状況が共有できていないので、iszがコンビニに寄ろうとするが、もう停車はしたくなかったのでコンビニに入っていく皆に手を振り、スルーして加速していく。

とにかく先輩の家まで停まることなく行きたかったのでひたすら走る。走る。

革ジャンの内ポケットでは、理解不能の行動に心配したkymからの電話に携帯がブルブルしてるが今は取れない。

やっとの思いで先輩の実家の近くまで着いたので、ここで皆を待つことに。

しばらく待ってると皆が来たので事情を説明して、今度こそココでお別れ。

先輩のお父さんに了承を得て、ガレージにバイクを置かしてもらえることに。

突然の来訪にも関わらず、お茶まで出して頂き、更に駅まで車で送ってもらった。とても助かりました。ありがとうございました。

長野駅でお弁当とビールを買って新幹線で東京へ。

原因は未だによく分からない。オルタネーターなのか、レギュレーターなのか、バッテリーなのか。全部かな。。

皆には迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちでいっぱい。最後まで一緒に走れなかったのが非常に残念。

現在、Z1-Rは陸送の手配を済まし、そのまま入院の予定。原因がわかったら、詳細をアップしていく予定。

これでひとまず2泊3日の長い長い旅は終了。

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  1. night
    5月 12th, 2009 at 17:00
    Reply | Quote | #1

    自分のは、ハーネスを先ずドレミ製に交換しましたがやはり充電不足でしたのでレギュレータも対策品のICレギュレータに交換しました。
    過充電でも充電不足でも駄目ですから、電装系は見直したいですよね。
    ちなみに、ヘッドライトはメインハーネスからだと暗いのでバッテリー直でリレーにて明るくしてもらいました。
    ついでに、ヒューズボックスも管式からブレード式に交換してます。純正ヒューズボックスは内部が溶けてました・・・
    電装系は一部交換するだけだと、古い弱い部分にしわ寄せが掛かるからやるなら一度に全て交換したほうが良いでしょうね。

  2. Z1000J
    5月 12th, 2009 at 22:58
    Reply | Quote | #2

    nightさんと同意見です。
    動脈硬化はbikeに悪いしriderも安心できません。
    やるなら一度にです、部品があるうちに。

  3. 5月 13th, 2009 at 08:02
    Reply | Quote | #3

    >nightさん
    今回の件で電装系の不安要素は出来る限り取り除こうと決めました。nightさんのアドバイスを参考に整備士の方に相談してみます。
    ヘッドライトが暗いので、私もバッテリーから直で引くようにしてみます。
    詳細なアドバイスありがとうございました。

  4. 5月 13th, 2009 at 08:10
    Reply | Quote | #4

    >Z1000Jさん
    バイクにとって電装系も体中に流れる血管ですね。あまり気を使っていなかったので、これを機に少し知識を蓄えて基本的な仕組みは把握しようと思います。
    > やるなら一度にです、部品があるうちに。
    了解です。さっそくリフレッシュに向けて動いてみます。

  5. isojun
    5月 13th, 2009 at 23:40
    Reply | Quote | #5

    ヨーロッパからお久し振りです!いつも楽しく拝見しています。
    こちら、先日車検を受けに行ったのですが、『へ?』というぐらい簡単に通ってしまいました。明日にでも保険への加入をし、そこでもらえるナンバーを装着すれば、晴れて私もZ乗りですが・・・トラブルが起こるのが怖い・・・。勉強、私もがんばってみます!
    ツーリング、お疲れ様でした!

  6. 5月 14th, 2009 at 07:55
    Reply | Quote | #6

    >isojunさん
    お久しぶりです! 車検も終わりついに始動ですね。ヨーロッパをZで駆け回るなんて羨ましいです。
    トラブルは嫌ですよね。知識があれば未然に防げるものがあるかもしれないので、今まで目を向けていなかった部分にもう少し注目してみようと思っています。
    Zのある暮らしを満喫してください。

  7. 5月 14th, 2009 at 10:43
    Reply | Quote | #7

    JAFがやってきて「バッテリーはビンビン。。」のくだりがとても面白いです。私は清志郎が好きなのでとくに。
    このエピソードはぜひJAFの会報(JAFメイト)に投稿してください。z1rqqqさんの文章力ならばきっと採用されますよ。

  8. night
    5月 14th, 2009 at 14:27
    Reply | Quote | #8

    Z1rqqqさんのZ1Rは写真で見る限りフルノーマルの様ですから、ウィンカーキャンセラーもついてますよね?
    これ、使ってますか?というかまだ機能してます?(笑
    自分のは、機能していなかったので左側スイッチをPMCに変更してます。このため、メインハーネスはZ1R用を使用しているため、エンジン上部とカウル無いに未使用の配線がかなりあり大変邪魔になってます。
    一度に、全てを変更できるのならMkⅡ用を代用して配線をスリムにしたほうが後々のメンテナンスが楽になるようですよ。但し、点火系から全て見直しになりますから大工事ですから、財布には優しくないですよ!
    バイクシーズン突入ですから、早く復活させてくださいね。

  9. 5月 14th, 2009 at 23:18
    Reply | Quote | #9

    >ケビンさん
    ケビンさんは、清志郎さんの葬儀に参列されていましたね。ブログで拝見させて頂きました。
    今回お世話になったJAFの方は、人当たりが良くて、丁寧に説明をしながら作業をしてくれる気持ちの良い方でした。
    確かにJAFの会報に、JAFの方にお世話になったエピソードを紹介するコーナー(JAFストーリー)がありますね。
    お礼を兼ねて送ってみようかな。。

  10. 5月 14th, 2009 at 23:37

    >nightさん
    ウィンカーキャンセラー付いてますが、私が譲ってもらったときには既に機能していませんでした。
    正常に機能していたときはどういう振る舞いだったのか興味があり何度か試してみたのですが駄目でした。
    MkII用を流用すると配線がスリムになるのですね。とても参考になります。
    点火系からの見直しになると、かなり大掛かりになってきますね。私の運転テクニックから鑑みるとまだまだ点火系はノーマルでいいやと考えていたのですが、電装をやり直すタイミングで、そこから変えちゃうのも一つの選択肢としてあるのですね。本当にいろいろ参考になります。
    一度もお会いしたことの無い皆さんとコメントを通じてコミュニケーションを取り、こうやって貴重な情報を教えてもらえる。blogを始めて良かったなあとつくづく思います。
    いつかアドバイスできる側になれるように経験を積んで、それをlogとして残していきます。

    > バイクシーズン突入ですから、早く復活させてくださいね。
    ありがとうございます。確かに夏本番になる前のこの時期に空冷エンジンは思いっきり走らせたいですね。

  11. 5月 16th, 2009 at 11:33

    ウィンカーキャンセラーはオートにすると、スイッチ部分の下の長いところにボール?が入っていてその動きでバンクしている事を感知して、?秒後にウインカーを止めてたようですね(自分のZ1Rの前オーナー談)。
    只、その感度はかなり鈍感だったようで動いたり、動かなかったりしたようで安心して使える物ではなかったのでは?という機能のようですね。
    z1rqqqさんのZ1Rはできれば外装をフルノーマルで維持していって欲しいですね。Z1Rのフルノーマルで走れるのは珍しいですよね。自分のはすっかりサンコイチ状態ですからね・・・

    お互いに、梅雨時が弄るチャンスですね。

  12. 5月 17th, 2009 at 00:59

    >nightさん
    ウィンカーキャンセラー、割と複雑な仕組みだったんですね。それでいて動作が不安定だと無理して使えるようにする必要はなさそうですね。
    外装は、よく見ると経年の味を十分に醸しだしている部分もあるのですが、Z1-Rに乗り始めてから、9ヶ月が過ぎた程度なのでカスタム欲というのが全く無く、今の状態でこのバイクの限界みたいなのが感じる時が来る(運転技術が追いつく)まではこのまま乗ってみようかなと考えています。
    nightさんのブログ拝見させてもらいました。
    Z1-Rと10年以上の付き合いなんですね。10年分のノウハウが蓄積されたカスタムは今後、参考にさせてください。

  13. Z1000J
    6月 9th, 2009 at 07:44

    Z1Rの具合は如何でしたか?
    落ち着いた内容のblogといい読みやすい文章といい、
    またその内容といい気になって仕方がありません(笑)。
     と気になってたのですが、自分のJもイグナイターが・・・・。
    おまけにフロントハブベアリングも終わりました。
    次から次へと・・・

  14. 6月 9th, 2009 at 22:53

    >Z1000Jさん
    更新が滞ってしまっていてすみません…。
    Z1-Rの方は、不具合箇所の確認をして電装の総取替えをしてもらっています。
    故障からピックアップまでの期間と、東京に運んでから整備士さんとの修理の打ち合わせに時間をとられてしまって、復活までもう少しかかってしまいそうです。
    復活した暁には、不具合の原因だったり、修正箇所などを細かく記事として残して行こうと考えています。

    > イグナイター,フロントハブベアリング
    おお。経年の疲労が蓄積されていたのですね。
    私は今回の経験を経て、逝ってしまう前に交換時期を見定めるスキルが欲しいなあというか、この手のバイクに乗るのであれば必要なスキルだなあと考えさせられました。
    まあ、そのスキルも結局は逝ってしまったという経験を積み重ねないと得られないのでしょうけども。
    今後もトラブルを乗り越えながら少しづつ経験値を貯めていければと思います。

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